オーバーウォッチをやっていると聞くメインヒーラー / サブヒーラー。
よく、「 モイラはメインヒーラー 」「 ルシオはサブヒーラー 」といった声を聞きますが、厳密にいえば考え方が少し違うように感じます。
実際には、実戦のチーム編成において「 サポートロール・ヒーラーの組み合わせによって誰が優先して回復するか 」を考える言葉と考えましょう。
全体を回復するメインヒーラーと支援役のサブヒーラー
メインヒーラー / サブヒーラーは本来、複数ヒーラーがいたときに誰が全体の回復を回し、誰が足りない分を回復しつつ攻撃面で支援するか、って話。
具体例を挙げれば下記のような考え方になります。
- マーシー×モイラ:回復専門のマーシーがメインヒーラー / モイラはサブヒーラーとして攻撃にも参加
- アナ×ルシオ:回復量のあるアナがメインヒーラー / ルシオはサブヒーラーとしてスピブで攻撃支援
- ルシオ×ゼニヤッタ:まだ回復量の多いルシオがメインヒーラー / ゼニヤッタはサブヒーラーとして攻撃参加
ただ、最後の例でいえばルシオはどちらかといえばサブヒーラー向きな性能でメインヒーラーを務めるには少々心許ないところ。
なので、サブヒーラーとはいえゼニヤッタも攻撃はほどほどに回復重視で立ち回らないと、回復が全く足りず味方がどんどんキルされてしまいます。
後述しますが、サブヒーラー向き×サブヒーラー向きの組み合わせならどちらも回復を重視した立ち回りが必要になります。
メインヒーラー向きとサブヒーラー向き
- メインヒーラー向き:マーシー、バティスト
- どっちもいける:アナ、モイラ
- サブヒーラー向き:ブリギッテ、ゼニヤッタ、ルシオ
現在、オーバーウォッチのサポートロールに属するヒーラーたちの回復量、生存性能の分布図です。私見入りなので多少納得いかない方もいらっしゃるかもですが、大体はこんな感じ。
これをもとに、7人のサポートヒーロー・ヒーラーキャラをメインヒーラー向き・サブヒーラー向きで分けると下記のように分類されます。
(生存性はメイン / サブにはあまり関係ないので今回は無視)
マーシーとバティストは回復に専念するメインヒーラー向きな二人。
アナとモイラは状況に応じて回復重視でも攻撃参加でもいける万能型。回復量、回復速度ともにメインヒーラーとして通じるレベルながら、自分自身も攻撃に参加&アビリティで支援できる性能を持ちます。
ブリギッテ、ゼニヤッタ、ルシオはサブヒーラーとして相方のヒーラーが回復しきれない分を補いつつ、攻撃に参加する形で立ち回ります。
もっとも一般的な2ヒーラー体制を例として、組み合わせごとの具体的な考え方を解説しておきます。
メインヒーラー向き×サブヒーラー向き
メインヒーラー×サブヒーラーの組み合わせの場合、メインヒーラー枠のヒーローは回復に専念。
サブヒーラーは自身も攻撃に参加しつつ味方を回復。特にメインヒーラーが回復しにくい相手とメインヒーラー本人を回復します(ヒーラーは自分自身を回復しにくいことが多いため)。
役割分担が一番わかりやすくシンプルな組み合わせですね。例えば下記のチーム編成だった場合。
- ラインハルト
- ザリア
- ファラ
- ゲンジ
- モイラ
- ゼニヤッタ
当然、回復量の多いモイラがメインヒーラーとして味方の回復に専念。特にダメージが多く足並みが揃いやすいラインハルトとザリアを重点的に回復します。
ゼニヤッタはサブヒーラーとして敵に不和のオーブつけて攻撃しながら、モイラが回復しづらい上空のファラや前線に出張っているゲンジを重点的に回復します。
例えばモイラ or アナとサブヒーラー向きのヒーローの組み合わせで2ヒーラーとなった場合、モイラ or アナは回復を重視した立ち回りをしましょう。
先述の通り、モイラとアナはメインヒーラーでありながらメイン射撃、アビリティともに攻撃面でも役立てる強キャラ。
状況に応じて要所要所の攻撃参加はありですが、あまり攻撃に気をとられると味方の回復がたりずキルされてしまいます。
攻撃に夢中になって味方を死なせまくるようではヒーラー失格。正義の雨に裁かれろ!
メインヒーラー向き×メインヒーラー向き
メインヒーラー向きの2人でヒーラーを固める回復量重視な編成。キルされることで不利になりがちな防衛側向きな編成です。
片方のヒーラーがキルされても戦線を維持しやすい点も特徴。
攻撃的な支援はあまりできませんが、チーム全体のヘルスと回復量に余裕があるため味方が遠慮なくグイグイ前に出る攻撃的な立ち回りができるメリットがあります。
特にバティストとマーシーの組み合わせは火力支援は向いていませんから、とにかく味方がやられないよう回復に専念すればよし。
また、モイラとアナはメインヒーラー並みの回復能力を持ちながら直接攻撃・攻撃支援能力も高いヒーローで、状況に合わせてサブヒーラー的に立ち回ることも可能。
たとえば片方がマーシーでもう片方がモイラの場合は、全体的な回復はマーシーに任せてモイラはある程度攻撃的に立ち回っても大丈夫。回復が間に合うようならオーブも攻撃に回し、積極的に敵のキルを狙ってOKです。
ただし、ヒーラーがアナ×モイラの組み合わせのときは注意が必要。
互いに「 メインヒーラーやってくれるだろう 」と安心して攻撃に参加していると回復が足りず味方がキルされていきます。
どちらがメインヒーラーになるかは敵味方の編成次第。アナは遠距離からでも回復可能、モイラは味方をまとめて回復可能な点を活かし、それぞれでうまく役割分担をすべきです。
ただ身勝手に振る舞うだけでは勝てなくなるので注意しましょう。
サブヒーラー向き×サブヒーラー向き
サブヒーラー向き×サブヒーラー向きの組み合わせは攻撃側やコントロールルールでよく見かける編成。キルを取ることで有利になるため。
サブヒーラー向きのブリギッテ / ゼニヤッタ / ルシオから2人をヒーラーとして選ぶ場合、ルシオなら瞬間的にはメインヒーラー並みの回復が可能ですが、いずれにしてもサブヒーラーのサポートなしでは回復が全然間に合いません。
なので、
- 二人とも回復に力を入れつつ火力支援。
- 回復が要らないほどの勢いで一気に押し切る。
どちらの戦術がセオリーになります。
ただ、アンプのタイミング次第でメインヒーラー向きなヒーラーたちに遜色をとらない回復量を稼げるルシオ抜きのブリギッテ×ゼニヤッタの組み合わせは正直かなり厳しいです。
二人で回復に力を入れても全然間に合わないでしょう。ブリギッテ×ゼニヤッタの組み合わせなら火力で一気に押し込んでいくスタイルをとるしかありません。
1タンクか0タンクならある程度回復が間に合うかもですが、それはそれでチームとして偏りすぎてて勝てるかどうか。
いずれにしても、ヒーラーがブリギッテ×ゼニヤッタではどちらもメインヒーラーを張るほどの回復量はないので、火力で一気に押し切るしかありません。
デスマッチ系のルールはともかく、基本ルールでは制圧が必要なオーバーウォッチにおいてはちょっと厳しい組み合わせ。
(かなりの変則的な組み合わせではありますが、ブリギッテ、ルシオ、ゼニヤッタ3ヒーラー体制のチーム編成も結構面白い)
サブヒーラー向き2人のヒーラー編成の場合、回復量・回復速度の問題で被弾しやすくヘルスの多いタンクが多い編成には向きません。
なので、サブヒーラー向き2人編成で行く場合は
- タンクを減らし、1タンク – 3DPSにする。
- メイ、ロードホッグなど自分で回復できるヒーローを織り込む。
など、チーム編成で工夫しヒーラーのヒーラーの負担を減らすことをオススメします。
まとめ:OWのメインヒーラーとサブヒーラー
- オーバーウォッチ上にはメインヒーラー向きのサブヒーラー向きのヒーローがいる。
- マーシー、バティストはメインヒーラー向き、アナとモイラは状況に応じてどっちもいける。
- ルシオ / ブリギッテ / ゼニヤッタは回復量は少ないためサブヒーラー向きだが、攻撃面でチームに貢献できる。