セントリータレットは振り返らないと壊せない位置で翻弄、ウルトは縦置きで接近戦。
トリッキーなキャラなのに普通に使いこなしてくる怖いシンメトラ使いが増えているな、と思う反面、テレポーターまで使いこなしてくるプレイヤーは意外と少ないように感じます。
今回はシンメトラのテレポーターの使い方・活用方法・使いどころを解説します。
工夫次第で使い道は無限
テレポーターは目の前と指定した場所に転送門を置き、シンメトラ自身や味方が通り抜けて瞬間移動できる便利なアビリティです。
しかし使い道はただ移動するだけではありません。マップや工夫次第でいろいろな使い方ができます。基本の使い方である移動も含めて、代表的な使い方が下記。
- リスポンポイント目前に設置でショートカット
- ウルトやタレットなど設置物を飛ばす用
- 前線からの退避所として
- 敵ウルトからの退避用
- 高台・拠点への移動用(特に防衛)
- 敵前線を無視し突入する用(特に攻撃)
- 壊され用のデコイとして
ひとつずつ解説しますが、ひとつだけ言えることは、
使わないで腐らせるならリスポンポイントから前線に向かって置いて放置しとけば間違いなし。
間違いなしっていうか、それすらしないならシンメトラやめたほうがいいレベル。必須です。
リスポンポイント目前に設置でショートカット
一番簡単。開幕したらすぐリスポンポイントから前線に向かって置きっぱなしにするだけ。
シンメトラ自身や味方がキルされたあと、戦線復帰するまでの時間を短縮することができます。
脚が遅いチーム編成の場合は開幕時のショートカットとしても使えます。テレポート設置までに若干時間がかかるので、待たずにすたすた行ってしまう味方も多いですが。
どこにどう置いて使おう、といったことを考える余裕がないときでも、最低限ただのショートカット用途としてリスポンポイント前に設置できればとりあえずチームへの貢献になります。これだけはやっておきましょう。
テレポーターの持続時間は半永久的で、シンメトラが撤去するか敵に破壊されるまでずっと残り続けます。なので、特に使う用事がなければリスポンポイント前に置いて放っておくだけでオッケー。
ただ、テレポーターは撤去 or 破壊してからCTが入るため、すぐに再設置することができません。
再度使う予定がある方は早め早めに撤去しておくよう意識しましょう。
ウルトやタレットなど設置物を飛ばす
テレポーターはヒーローだけでなく各種オブジェクトも飛ばすことが可能。特に協力なのが一発のでかい爆発系ウルトをテレポートさせること。
下記がテレポーターで飛ばせるオブジェクトの代表例です。
- D.Vaウルト 自爆
- ジャンクラットウルト RIPタイヤ
- アッシュウルト B.O.B
- シンメトラ セントリータレット
- トールビョーン タレット
ウルトを飛ばす
D.Vaの自爆メックやRIPは設置してあるテレポーターに触れるとワープします。うまく使えば不意打ち全滅も狙えます。
ちなみにD.Vaの自爆は飛ばさずに置いて自爆させたものの上にテレポーターを置いてもワープします。
アッシュのウルトで召喚するボブも通してワープさせることは可能。同じ高さでやる意味は微妙ですが、うまくやれば平地から高台に登らせたりすることも可能です。
いずれもトリッキーで意思疎通なしではなかなかできないようなことですが、その分、敵にとっても不意打ちになって効果的。
野良でもウルト報告を連打すればある程度は意が通じますので、D.Vaやジャンクラットがいてウルトが溜まっていたら声をかけてみましょう。
シンメトラ自身のセントリータレットを飛ばす
テレポーターはシンメトラ自身のセントリータレットも飛ばすことが可能です。
やり方は簡単で、地面に置いたセントリータレットに重なるようにテレポーターをおくか、先に設置したテレポーターの根元に向かってセントリータレットを飛ばすだけ。
例えば敵集団と見合ったとき、敵の背後や側面にテレポーター設置&セントリータレット飛ばす。
敵からではテレポーター本体のせいでセントリータレットがイマイチ見えず、タレットがビームを撃ち始めるまで気づかないことも。離れようにも足が遅くなる効果もあり、キルはできずとも結構なダメージを与えられたりします。
敵も対策として自陣内にテレポーターを見かけたらすぐ壊すようになります。こうなると調教完了、今度はセントリータレットは飛ばさずテレポーターだけ送り込みましょう。敵はなんの危険もないのにテレポーターを壊すようになり、その分の火力を無駄にさせることができます。
なお、設置したテレポーターの転送門部分に向かって水平に飛ばせば転送後も飛び続け、通常通り障害物にぶつかったら設置されます。ただ、敵に完全に見えない状態ならともかく、下手すれば敵の注目を集めるだけになるのであまりオススメしません。
応用としてメイも飛ばすことで敵の攻撃を一切受け付けないセントリータレットが爆誕します。
やり方も簡単で、テレポートしたメイがその場でクリオフリーズするだけ。クリオの氷がセントリータレットを包み込んで無敵なのにビームだけは出るので、敵は一方的にセントリータレットに焼かれることに。
必ずしもメイがすぐにクリオフリーズをする必要もなく、セントリータレット+メイの冷凍スプレーやつららショットによってさらに恐ろしいことになるオマケつきです。
また、セントリータレットとともに飛んでシンメトラ自身も戦うフランカー的な立ち回りもあり。
もちろん、シンメトラにせよメイにせよキルされるようでは完全にマイナス。相手のアビリティや火力をよく見極めて飛びましょう。
トールビョーンのタレットを飛ばす
また、トールビョーンのタレットもテレポーターでテレポート可能です。
置いてあるタレットを目前にしてテレポーターを設置するか、設置済みのテレポーターに向かってトールビョーンがタレットを置けばOK。
短距離ながら投げられるようになり設置の自由度が増したトールビョーンのタレットですが、テレポーターによって広がる範囲はその比ではありません。
空を飛べるヒーローでないと行けない高台はもちろん、敵の背後にタレットを飛ばすなんて芸当も可能です。
トールビョーンをピックしたとき味方にシンメトラがいたら、ぜひ高台へのテレポーターをおねだりしましょう。
敵ウルト、裏取の待避手段として
一瞬にして移動できるテレポーターは、前線からの待避手段として設置しておくのも有効です。
後方の高台とか拠点とか、距離をとれる安全地帯までのショートカットに向かって設置しておくとよし。例えば突然飛んできたD.Vaの自爆から逃げたいとき、ヒーラーが背後に回ったトレーサーに直で狙われたときなどに重宝します。
ついでに回復パックがある場所にほど近ければなおさら嬉しい。特にゼニヤッタやアナのように機動力がなく生存の難易度が高いヒーラーはかなり助かります。
ただ、テレポーターの行き先は敵にも見える点には注意。先回りで逃げの対策をされるとしんどいです。ジャンクラットのトラバサミとか。
ちなみに、ザリアのウルトでグラビトンサージされてからのテレポーター設置で脱出可能ですし、メイのブリザードからも凍る前なら逃げ出せます。実戦で反応できるか、間に合うかは別として。
拠点へのショートカット用として(特に防衛)
特に防衛側の場合、テレポーターでショートカットを作っておくと便利な場面が多々あります。前述の退避手段としても使えると同時に、有利ポジションをキープし続けるのに便利。
マップにもよりますが、有利ポジションとなる高台が複数ある場合は高台同士、高台と拠点、チョークポイントをふさぐ前線と拠点など。
例を挙げると下記が代表例。
- 高台⇔高台:ヌンバーニA、ハリウッドA
- チョークポイント前線⇔拠点:ハナムラA、ヴォルスカヤA、パリA
- 高台⇔拠点:ヴォルスカヤB、ハナムラB
例えば防衛側が先取りして有利ポジションとなる高台が二か所以上あるヌンバーニAやハリウッドAの場合。
前方高台に主力を置き、後方高台にスナイパー・シューター・トールビョーンタレットや遠距離型ヒーラーを置く布陣の場合に便利。この布陣はチーム全体の視野が広がる代わりに、二手に分かれるため特に後方高台がD.Vaやゲンジなどで肉薄されたときに対処しにくいデメリットがあります。
その点、テレポーターでつないでおけば、救援へ向かうショートカットとしても逃げ場としても使えます。
ハナムラAなどチョークポイント前線から拠点へ向かってつないでおくのも便利ですね。ダイヴタンクやフランカーら機動力の高い敵が空き巣に入っても即時対応でき、対応が終わったらすぐに前線へ帰還できるようになります。
また、拠点内での乱戦になりがちなマップでもすぐ近くの高台がある場合はテレポーターを置くことで立ち回りの幅が広がります。特にヴォルスカヤB、ハナムラB、ブリザードワールドAなど。
特にキャスディ(旧マクリー)、ゼニヤッタなど、高台で距離を取った方が有利なヒーローは大助かり。なかにはジャンクラットやアッシュなど自力で移動できるヒーローもいますが、あビリティを消費せずすむので、やはりテレポーターがあると助かります。味方が高台からプレッシャーをかけてくれればその分、接近戦になりがちシンメトラとしても心強い援護が期待できるはず。
敵前線を無視し突入する用(特に攻撃)
テレポーターは特に攻撃時、敵が作る前線を無視し無理矢理突入するときにも使えます。
オーバーウォッチの地形的有利は基本的に戦う場所を選んで待てる防衛側にあり、たとえばハナムラAの門やパリAなどのチョークポイントなど攻撃側にとっては通るだけで辛い非常に不利な場所が多々あります。
そうした不利な場所をテレポーターでスルーする使い方です。
特に有効なのが、ヴォルスカヤAの左側崖際に置いて完全にチョークポイントを無視し、見えない裏側を通って拠点Aに直通する方法。
また、ハナムラB攻撃時、拠点Aから左側の崖際ルートをテレポートを渡るルートも敵の虚をつくことができ、有効です。
どちらも崖で道はなく、D.Vaやファラなど限られたヒーローしか渡ることはできません。が、シンメトラがいればテレポートによってチーム全員が渡れるのです。特にこの移動が速ければ速いほど、大きな奇襲効果があります。ルシオのスピードブーストで一気に攻め込めるとなおよし。
こうした敵から見えないルートをショートカットする奇襲だけではなく、敵から見えている状態で正面から堂々と使うのもありです。
極端なはなし、ハナムラAの門を挟んで敵と見合った状態で防衛側の背面側にテレポーターを設置し、全員でテレポート → 一気にチョークポイントを突破、拠点に入り込む。
この場合、さきに拠点のある建物に入ることで疑似的に攻撃と防衛側の状況を逆転させることができます。実戦でも防衛側もすぐに拠点へ入ってくるため出入り口をチョークポイントとして使うのは難しいにしても、少なくとも門突破時のチョークポイントの不利は解消し、乱戦に持ち込むことができます。
特に攻撃側でテレポーターを使って奇襲をかける場合は、味方が意図を把握し、足並みを揃えてテレポートができるかがポイント。
足並みが崩れれれば中途半端に人数を割くことになり、ただの特攻になったり一人テレポートできずに取り残された味方がキルされることにもなります。
敵のレベルやランクが上がるほどテレポーターを放っておかずすぐに壊されるようになるので、チーム全員を送り込む使い方の場合は設置後すぐ全員でテレポートできるよう事前の打ち合わせや意志疎通が不可欠です。
野良パーティーなどで不安がある場合は、わかりやすいようシンメトラが集合を連発しておくといいでしょう。
デコイとして見せテレポーターで翻弄
テレポーターからセントリータレットのビームが出てきたりシンメトラ本体が奇襲をかけては戻って行ったり、厄介な使い方をすればするほど敵はテレポーターを攻撃対象として認識します。
この点を利用し、特になにをするでもなくとりあえず敵の注目をひけそうな場所に設置するデコイとして見せテレポーター的な使い方もありです。
テレポーターのヘルスは380と意外と高い。すぐに壊されたとしても380分のダメージを受けてくれる計算です。その間、敵がこのダメージをひねる出すために向きを変え、移動し、弾や高威力のアビリティを消費することの価値は計り知れません。
しかも味方へのダメージを減らすことでタンクのバリアが節約できたりヒーラーの負担が減る。耐久性・生存性能の低いうえに、ヒーラーからすると回復優先順位の低いシンメトラ自身にとってもこんなに助かる話はありません。
もし敵が見せテレポーターを見破って破壊してこない場合は、こっそりセントリータレット投げ込むかシンメトラ自身が飛んで奇襲してやればよろし。
まとめ:シンメトラ テレポーターの使い方・使い道
いずれにせよ、敵ではなく味方を翻弄しないよう気をつけましょう。
セントリータレットを送り込むつもりがなぜか味方がテレポートしてキルされたり、味方全員でテレポートするつもりが一人だけ取り残されるといったことがあると、テレポーターでどんなに活躍できたところで大赤字です。
特に意思疎通が難しい野良パーティー戦では意図がハッキリわかるようにしましょう。
どうしても意図がわかってもらえなさそうな人がいる場合は、テレポーターを使うのはその人が絡めない状況のみに絞るか、そもそもトリッキーなことには使わないと決めちゃった方が無難。
その場合、リスポンポイント前においてリスポンショートカットか高台など有利ポジションへのショートカットとしてとりあえず設置しておくことはお忘れなく。