昔からありながらも、バティストの登場とオリーサメタ化によりにわかに熱気が増してきたバンカー構成。
しかし「 結局バンカー構成ってなに? 」って方もいらっしゃるかと思いますし、最終的にどんな組み合わせがいいのかイマイチわからない方もいらっしゃるかと。
今回はバンカー構成と、バンカー構成にヒーロー、オススメのチーム編成例を解説します。
バンカー構成とは
バンカー構成=タレットバスティオンを全力介護するチーム編成。
バンカー構成とは、タレット化したバスティオンをオリーサとバティストが全力介護する編成です。いわゆるオリバス編成にバティストを追加した組み合わせ。
構成の固定メンバーはバスティオン、オリーサ、バティスト。
高火力のセントリーモード バスティオンで敵を葬りつつオリーサとバティストはバリアと不死アビリティでバスティオンを守る戦術。しかもオリーサもバティストは凶悪なバスティオンの火力をさらに底上げするあぶねーやつ。
敵は次々更新されるオリーサのバリアのせいでダメージを与えられず、オリーサとバスティオンの弾幕によってなかなか前に出ることもできない。なんとかキルチャンスを得てもバティストのイモータリティフィールドで防がれてしまう。
敵を待ち受ける防衛側のときはもちろん、攻撃側でも使える構成です。特にペイロード攻撃時にはバスティオンとバリアをペイロードの上に載せることでバスティオン戦車 / オリバス戦車として活躍させることもできます。
オリーサの立ち位置
バンカー構成時でのオリーサはバスティオンのすぐ近くにいるのがセオリーです。バリアの置き直し、敵ラインハルトのチャージなど危険な攻撃をバスティオンの代わりに受けるため。多少離れるにしてもすぐにバスティオンのもとへ戻れるくらいの距離感は保ちたいところ。
実際の立ち位置としてはバスティオンの真後ろがオススメ。後ろに立つことでヘッドショット判定があるタレットバスティオンの背面をカバーすることができます。
状況によって横でも問題ありませんが、オリーサがバスティオンの前面に立つのはNG。バスティオンの視界がふさがれてどこを撃っていいかわからなくなります。オリーサ自身がその身を盾とするとき以外、バスティオンの視界をふさぐような立ち位置はやめましょう。
残り3人の編成とオススメピック
バンカー構成の残り3人をどう編成するか。
バンカー構成の固定メンバーはオリーサ、バスティオン、バティストだけ(場合によってはバティストを省いてもよし)。
残る3人は自由に組み合わせて構いません。もちろん好みにあわせて変えてOKですが、バンカー構成と相性のいい味方が下記。
- ラインハルト
- シグマ
- ロードホッグ
- マクリー
- トールビョーン
- メイ
- シンメトラ
- マーシー
- アナ
- ゼニヤッタ
以下、それぞれ各ヒーローごとに役割を解説します。
固定メンバーがタンク1人、DPS(ダメージロール)1人、ヒーラー(サポートロール)1人なので、あとは上記から各ロールに1人ずつくわえていくことになります。
実のところ火力はバスティオンとオリーサだけでも十分なので、どちらかといえば敵の攻撃を妨害したり、デスを防ぐのが得意な編成がオススメです。
もちろん、攻撃なのか防衛なのか、マップ、ルール、敵味方の相性も忘れずに考慮したいところです。
タンク:ラインハルト
吾輩がハンm……えっ、ハンマーの出番はあんまりない?
バリアを張れるのはオリーサだけじゃない。元祖盾持ちのラインハルトもバンカー構成にオススメのヒーローです。
オリバスとは別に前線を作るもよし、オリーサとともに二枚盾でバスティオンを守り、より強固なバンカー構成に仕上げるもよし。
あえてオリーサは入れずにラインハルトが盾役を務める編成にするクラシックスタイルもあり。クラシックを聴けぇ!
敵を待ち構え、圧倒的な火力で殲滅するコンセプトのバンカー構成において盾役のラインハルトは心強いですが、正直うまくいけばいくほどやることなくてヒマです。
ヒマすぎて敵に向けてチャージをかまし、1人さみしくデス。そして瓦解するバンカー構成。戦犯はラインハルトってパターンはとても悲しい。ラインハルトは忍耐がいる。
タンク:シグマ
重力変動が起こるぞ!
同じくバリアをはれるシグマもオリバス中心のバンカー編成にオススメです。
離れた場所や空中にも設置できるうえ好きなタイミングで出し入れでき、バリア設置の自由度が高い点でオリーサとはまた別方面を守りやすい特徴があります。
オリーサのバリアにあわせて二枚盾にできるうえ、スタン効果のあるアクリーションや敵の攻撃を一定時間吸い込むキネティック・グラスプでバスティオンを援護し、バンカー構成に歯向かう愚かな人類にわからせてやることが可能。
タンク:ロードホッグ
ブヒブヒいくぜ!
もともとオリーサと相性のいいロードホッグはバンカー編成に合わせてもシナジーがあるタンクヒーローです。
バンカー構成のコアメンバーであるオリーサとバスティオンはトレーサー、ゲンジ、ソンブラら動きが素早い敵、いわゆるフランカーが苦手。
その点、敵の動きを強制的に止められるロードホッグのフックはフランカー対策になるアビリティです。
また、バスティオンとオリーサの射程圏内であればフックで引っ張るだけでほぼ確実にキルが取れる点もGOOD。逆に、敵に肉薄された際にはロードホッグのウルト ホールホッグで吹きとばし遠ざけることも可能です。
自己回復アビリティがあり、ヒーラーの負担が減る点もGOOD。
ロードホッグは便利に扱えるヒーローではありますが、バリアを持たず肉体で敵の攻撃を受けるスタイルのため、敵のウルトが溜まりやすい弱点があります。
D.Vaの自爆、ジャンクラットのRIPタイヤなどバンカー構成に天敵ともいえる危険なウルトがすっ飛んでくるので、無駄に攻撃を受けないよう注意したいところ。
DPS(ダメージロール):マクリー
厄介な対フランカー&対ファラにマクリー。
フラッシュバンで敵の足を止められるマクリーもアンチバンカー編成の主軸になりがちなフランカー対策として優秀。
また、マクリーは対空性能も高く、敵にファラやエコーが出ても対応できます。
バスティオンもファラやエコーを撃つことはできますが、精度の問題で距離によってはセントリーモードの火力が活かせません。敵の進軍を止めるべきバスティオンが当てづらいファラを相手にしている間、敵地上戦力が自由になってしまってはバンカー構成のコンセプトが崩れます。
その点、バスティオンと別に対空できるマクリーをピックしておくと安心。
マクリーはあらゆる状況、たとえば攻撃でも防衛でも味方護衛でも接近戦でも中・遠距離戦でも使いやすく、腐りにくい優秀な性能。
特に敵の編成がわからない開幕時にはとりあえずマクリーにしておくと安心です。
DPS(ダメージロール):トールビョーン
タレットの付属品、トールビョーンさん。
トールビョーンもまたバンカー編成にオススメヒーローの一人。
オリーサ&バスティオンとトールビョーン&タレットが相互にカバーし合える位置取りをすることで、より強固な防衛陣を構築できます。
また、タレットの置き場所を工夫すればフランカーやファラ・エコー対策になる点でもバンカー構成と相性よし。
ただ、こちらが分散する分、どちらかに敵に火力を一点集中されると各個撃破で突き崩されるリスクがあります。
タレット側かバスティオン側に敵に殺到された場合、タレットは放置してでもトールビョーン本体が動き、自チームがキルされる前にキルをとりにいくなど、本体の活躍も必要になります。
DPS(ダメージロール):メイ
敵を足止めし、バスティオンの餌食にできるメイ。
バンカー構成にはメイもオススメ。
スプレーやウルト ブリザードなどで接近する敵の足を止めできるメイは、バスティオンを守れるだけでなくバスティオンがキルをとりやすくなるメリットがあります。
アイスウォールは物理的に射線を遮断し、敵ウルトなど危険な攻撃から身動きのできないバスティオンを守ることも可能。ただ、アイスウォールはバスティオンの射線もさえぎるので使い方には注意が必要。
メイは足止めされると脆いフランカー対策としても悪くありません。アビリティで逃げられるのでキルまでは難しいところですが、追い払うだけなら余裕。
メイはタイマンもかなり強く、バスティオンの目が回らない裏ルートなどをふさぐ役割にも最適。メイ自身は自己回復できるので、味方ヒーラーがバスティオンやオリーサらコアメンバーの回復に専念できる点もGOOD。
メイでは敵にファラやエコーがでたときに撃退が難しくなる点に注意。サブ射撃のつららショットを当てていける実力がある方なら問題ありませんが、安定して当てられないようだとバスティオンに頼ることになります。
敵にファラやエコーがいて少しでも辛いと感じたらマクリーなどに変えた方が無難。
DPS(ダメージロール):シンメトラ
防衛・制圧能力に長けたシンメトラ。
防衛・制圧能力に長けたシンメトラは特に防衛時のバンカー構成と相性がいいヒーローです。
セントリータレットは敵にダメージを与えて撃退できるだけでなく、敵の移動速度を遅らせる効果もあり、侵攻した敵を足止めすることでバスティオンの餌食にすることができます。
敵としてはセントリータレットを放置すればスピードダウンでバスティオンの射線から逃げられず、壊そうにもバスティオンから目を離すヒマがありません。
また、テレポーターは鈍足なヒーローの多いバンカー構成にとっては貴重な移動手段。味方やシンメトラ自身がキルされたとき、戦線復帰を早めるためにも使えます。
シンメトラのテレポーターを使えば高所など本来バスティオンがいけない位置取りが可能になる点もメリット。相手の意表を突いた位置取りで待ち構えることもできます。
シンメトラの弱点はメイン射撃はリーチが短くほぼファラ対策ができない点。一応サブ射撃は遠くまで届きますが、弾速が遅すぎてファラに当てるのは至難の業です。
シンメトラにできることは高い場所にセントリータレットを設置して地味にダメージを与えることくらい。基本的にファラはバスティオンに任せるになるので、その場合シンメトラは敵地上戦力の侵攻を止める役を受け持ちましょう。ダメだと思ったらマクリーなどに変えた方が無難。
ヒーラー(サポートロール):マーシー
蘇生&火力アップでバスティオンを「 生かせる 」マーシー。
ラインハルトと同じく、まだヒーラーの数が少なかったオーバーウォッチ初期の頃からバスティオンの介護員として活躍したのがマーシーです。
バンカー構成のコアメンバー オリーサとバスティオンは機動力がなく、一度キルされると戦線復帰に時間がかかります。そこで、万一キルされても蘇生によってすぐに戦線復帰させられるマーシーが重宝します。
オリーサは敵の攻撃からバスティオンを守り、バティストはキルから守り、キルされたらマーシーが復活させる三段構え。
回復が必要ないときは青線でバスティオンの火力をアップできる点もバンカー編成で活きます。
あえてバティストをマーシーにすげかえるありっちゃあり。初期のクラシックスタイルです。
マーシーは範囲回復ができない点、回復速度、ウルトが敵攻撃ウルトへのカウンターにならないなど不安はありますが、バスティオンの弾幕とオリーサのバリアが十分に機能すれば、マーシーとバティストの回復能力で足りないことはない。はず。
ただ、やはりバスティオンのキルを防げる点でいまではバティストのほうがバンカー向きなので、この2者の組み合わせがオススメです。
ヒーラー(サポートロール):アナ
オーバーウォッチ最高クラスの回復能力でキルそのものを防ぐアナ。
オーバーウォッチ最高クラスの回復速度を誇るアナもバンカーにオススメの一人。蘇生を見込めるマーシーに対し、アナは高い回復能力でそもそもキルさせないコンセプト。
ウルト ナノブーストは瞬時回復&ダメージカット効果もあり、死にかけている味方をキルさせず守ることも可能。敵に肉薄され死にかけているバスティオンに使えば反転攻勢で一気に敵をせん滅してくれることでしょう。
飛び込んできた敵にはスリープダーツで寝かせてバスティオンを守るにも使える点もGOOD。メイン射撃は遠方の味方への回復供給だけでなく、ファラ・エコー対策にもなります。
ただ、アナ自身の生存性は決して高くない点に注意。アナを襲ってきた敵に確実にスリープダーツを当てられるだけの腕前が必要です。
味方を回復するエイム能力やビンによる攻撃・味方の回復・自己回復の使い分け、そしてスリープダーツによる生存など、アナは難易度の高いヒーラーです。腕に自信のない方はバティストやマーシーにしておいた方が無難。
ヒーラー(サポートロール):ゼニヤッタ
もう一人、バスティオンを主体としたバンカー編成でオススメなのがゼニヤッタです。
敵へのダメージを増やせる不和のオーブがとにかく強い。敵が死なない程度にタレットバスティオン射線上に出たつもりのところを、不和のオーブで計算を狂わせキルを増やすことができます。
ゼニヤッタ自身の攻撃射程も長く火力も高い点もGOOD。単独キルは難しいにしても、不和のオーブとメイン射撃によりある程度ファラ・エコー対策もこなせます。
さらに、オーバーウォッチ中最強の回復手段であるウルト 心頭滅却もバンカー編成と相性よし。即死するようなウルトでなければほとんどを防げるため、敵ウルトへのカウンターウルトとして非常に優秀です。
ゼニヤッタを入れる場合回復能力よりも火力を重視した構成になるので、2枚盾編成で被弾を減らしたり自分で回復できるメイを入れるなど、ヒーラーへの負担を減らす工夫があるといいでしょう。
また、回復能力が低い点とゼニヤッタ自身の生存性能が低い点には留意。ゼニヤッタもオリーサ、バスティオンと同じくフランカーに弱いので、味方に守ってもらえるよううまく立ち回りましょう。
バンカー構成に最も危険な敵はソンブラ
バンカー構成にとってもっとも厄介なのがソンブラ。
アンチバスティオン&バンカー対策になるヒーローのなかで一番ヤバいのがソンブラ。絶対に自由にさせてはいけません。
もともとオリバス編成の弱点だった即死爆破系ウルトはバティストのイモータリティフィールドのおかげである程度防げるようになりました。
が、EMPばかりはどうにもなりません。バスティオンはタレットを強制解除、タンクはバリアを出せずバティストもイモータリティフィールドを出せません。
バンカー編成自体がバスティオンを中心にした編成のため、3人まとめてくらったらほぼ確実に終わります。バスティオンとオリーサは一緒にいることが多く、大抵はEMPも一緒に食らうことになります。
ソンブラ対策はバスティオン&オリーサはソンブラが接近しそうなルートへ弾をバラまいてステルスを解除させて接近するなど、とにかくソンブラを自由にさせずウルトゲージが溜まらないよう努めることぐらい。
あとは固定メンバー3人以外をマクリーやロードホッグなど、ソンブラ対策になるヒーローで固めることをオススメします。
なお、バスティオン対策やバスティオンと相性のいいアンチヒーローは下記リンク先でまとめています。敵がとりそうな対策を知ることもまた対策。あわせてどうぞ。
まとめ:バンカー構成にオススメのヒーローとチーム編成
- バンカー構成とはタレットバスティオンを主軸に、オリーサのバリア&バティストのイモータリティフィールドで守るチーム編成。
- 残る3人はマップや敵の編成など状況に合わせて出してオッケーだが、バランスを考えて2 – 2 – 2編成がオススメ。
- バスティオンを中心にして戦うため、バスティオン対策になる敵編成を意識したチーム編成がオススメ。