8人目のタンクヒーローとしてさっそうと搭乗したシグマ。
タンクロールらしくバリアを張ったり敵の攻撃を吸収したりできるだけでなく、火力も高く、シグマ自身が攻撃的な立ち回りもできる素晴らしい性能。
しかし弱点もあり使い方の難しいヒーローでもあります。
シグマがよく口にする普通にしろ、しっかりしろとはまともに立ち回れていないプレイヤーへの叱咤激励かも?
射撃&アビリティ解説
まずは基本となるメイン射撃、サブ射撃と各種アビリティ、ウルトを解説します。
それらを踏まえた立ち回り方も合わせて。
メイン射撃:ハイパースフィアはどんどん当てていこう!
メイン射撃 ハイパースフィアはまっすぐ飛んで一定距離で自動爆発する二点バーストのグレネード弾。リロード時間がほぼないのでポポン、ポポンと連射可能です。
ジャンクラットのメイン射撃とは違い曲射はできませんが、まっすぐ飛ぶため直撃させやすい利点があります。また、壁や天井に当たると1度だけはねる跳弾性質があり、うまく使えば障害物やバリア越しに攻撃したり室内の敵へのプレッシャーがけにも。
威力が1発60とそれなりに高く、瞬間火力もあるので積極的に撃っていきましょう。爆風ダメージもあるしリロード不要なので雑に撃ちがちですが、もったいないので可能な限り直撃を狙いたいところ。
一定距離 or 壁などに2度ぶつかると爆発するため射程が短い点と、爆風にシグマ自身への自爆ダメージがある点に注意。
サブ射撃は空中設置型のバリア
サブ射撃は空中設置型のバリアを前方に飛ばすエクスペリメンタル・バリア。右クリック / L2押しっぱなしで前方へ飛び、指を離した地点で静止します。もう一度押すことで引っ込めることができ、CTなしで再設置も可能。
耐久値は1500とラインハルトの2000につぐ高さ。
ただし、バリア耐久値のシステムが引っ込めた状態で時間回復する仕様です。ラインハルトと同じ。
一度耐久力が減ると回復に時間がかかるうえ、割られるとCTが発生し一定時間発動させることができません。オリーサとは違い置き直しても新品にならない点に注意が必要。
アビリティ:キネティック・グラスプの特徴と使い方
キネティック・グラスプは一定時間敵の敵の攻撃エネルギーを吸い込む形で無効化するアビリティです。受けたダメージに応じてシグマ自身のヘルスに青ゲージが付与されます(レッキングボールやドゥームフィストと同じやつ)。
ある意味ザリアのバリアと似たイメージながら、敵の火力に関わらず発動時間は一定で、途中で消えることはありません。その代わり、ザリアやシンメトラのメイン武器などビーム系の攻撃は吸い込めない点に注意。
シグマ自身は体力を増やしつつ敵をリロードに追い込みキルを取ることもできますし、敵のヘイトを集めて使えば攻撃を吸い込むことでタンクとして機能するにも使えるアビリティです。
しかし敵の攻撃を無効化できる発動時間も短く増えるヘルスの量もよほどの火力を受けない限り微々たるもの。過信しすぎると危険です。
アビリティ:アクリーションの特徴と使い方
重力で周辺から集めた瓦礫を正面へ投げつけ、敵をノックバック&ダウンスタンを取って一時的に身動きを封じることができる強アビリティです。
ダメージは80。メイン射撃2発の120とあわせてちょうど200なので、200族にアクリーション当てたら妨害されない限りキル確定できる強アビリティ。しかもノックバック効果で落下キルも狙えます。
重力を操ると豪語するには岩は重力の影響でまっすぐ飛ばず落ちながら飛ぶので、遠くへ投げるときは上向きにエイムしましょう。
発動させてから岩を飛ばすまで溜め時間が必要でなうえ、溜めっぱなしにして好きなタイミングで飛ばすなんて融通もききません。崖前曲がり角で敵を待って落としたいときなど、ドンピシャでタイミングで当てたい場合は先読みで発動させる必要があります。また岩を集めている間ほぼ身動きが取れず無防備になる点にも注意。
なによりタレットとして猛威をふるうバスティオンのセントリーモードを強制解除できる点が強力。デカすぎるためかD.Vaのディフェンスマトリックスでも消せず、ゲンジ 木の葉返しも効かない。
アクリケーションキネティック・グラスプでもダメージ吸収不可なので、シグマ同士の戦いでも使えるアビリティです。なお、実装当初は遠くから当てるほどスタン時間が長くなりましたが、現状では距離に関係なくスタン時間固定です。
ウルト:グラビティ・フラックス
円形の効果範囲を設定し、範囲内の敵を上に持ち上げ一時拘束、地面に叩きつけてダメージを与える攻撃ウルトです。
持ち上げで50の固定ダメージ+叩きつけで対象最大ヘルスの50%をダメージとしてを与えます。
つまり、敵のヘルスが半分+50以下なら即死。そうでなくても200族なら200-50-100で50、トレーサーなら150-50-75のダメージを与え残りヘルス25の瀕死状態まで追い込めます。さらにいえばウルトの途中からシグマ自身がメイン射撃を撃てるため、1人はシグマだけでほぼ確殺できるといってよし。
ただ、敵もウルトにかかって持ち上げられているあいだエイムや射撃などの行動が可能。回復などによってキルを阻止される可能性があります。また反撃にも注意したいところ。ダメージのあるグラビトンサージとイメージすればわかりやすいかも。
叩きつけだけでフルヘルスの50%ダメージは与えられるので、最低でもヘルスの半分は確定する強ウルトといえます。
持ち上げる高度がそれなりに高く、ペイロードルールのオーバータイムで敵をペイロードが引きはがして勝利確定にも使えたり。また、相手は地面に叩きつけられたあとも一拍のあいだ動けない点も地味に強力。
なお、ウルト発動後ターゲットを確定して一度持ち上げてしまえば、シグマ自身がキルされようがスタンさせられようがスリープダーツで寝かされようが叩きつけは発生します。
敵を持ち上げて拘束できる点では味方のウルトとも合わせやすい特徴があります。シグマのウルトだけでも結構なダメージを与えられますが、確実に狩りとりたいときはウルト合わせもオススメ。
合わせやすいウルトはたくさん考えられますが、特にD.Va 自爆 / キャスディ(旧マクリー) デッドアイ / ソルジャー76 タクティカルバイザー / アッシュ B.O.B などが相性よし。
また、△ / Qキーを押してからウルトを発動させおわるまでのあいだジャンプキーを入れておくことで上昇することが可能。
ウルトの狙いをつけやすくなるだけではなく、ウルト直後に上空からメイン射撃を撃ちおろすこともできます。そのまま高台に乗るなんてアクロバットな立ち回りも可能。
移動アビリティとして使うのはもったいないですが、ついでに高台に乗るのは全然ありでしょう。降りるのは簡単ですし。
この点は特にラインハルトやザリアなど敵が交戦距離の短い編成の場合に有効。反面、敵がウィドウメイカー、ハンゾー、アッシュなどスナイパー・シューター系の場合は上昇すると却って狙い撃ちされて危険になることも。
シグマの立ち回りと使い方
- 不要なバリアは引っ込める!
- バリアとアビリティを駆使して安全圏を確保しつつキルを狙う。
- タンクとして味方と歩調を合わせて守り合いながら戦う。
シグマの使い方において大事なポイントは上記3点。
特にバリアの管理を徹底することと、バリアとアビリティを駆使して敵をハメ一方的に敵を屠っていく立ち回りが重要です。
バリアは積極的に引っ込める!
シグマのバリアは基本的に引っ込めておいて必要なときだけ出すイメージで運用しましょう。バリアをしまったかは2度、3度……いや4度確認するのだ!
出しっぱなしでは無駄に耐久値を減らされたり、いざ置き直したいときに引っ込めるため一拍の遅れが出てしまいます。いずれにしても、敵の攻撃に対応できず致命的な結果を招くリスクが生じます。
バリア自体、好きな場所に置けてシグマ本人が動き回れるので引っ込めるのを忘れがち。しかしラインハルトの盾と同じく耐久値はつねに引き継がれ、バリアを引っ込めて一定時間おかなければ回復しません。ラインハルトは盾を出しているときは特別できることもないのでイヤでも耐久値を意識しますし、敵に攻撃・反撃するときには必然的に引っ込めるのでさほど問題ないんですが。
しかしシグマは自分から能動的に引っ込めないといつまで経ってもバリア置きっぱなしになります。オリーサと違い時間で消えることもありません。
シグマもいい歳したおじいちゃん。小学生じゃないんだから出したら片づけるのは当然のこと。敵味方にボケ老人扱いされないよう気をつけましょう。
バリアで安全圏を確保しつつキルを狙う
シグマに限らず、まずタンクが前に出なきゃダメージロールのDPSやサポートロールのヒーラーらは前に出られません。特にシグマは足が遅く交戦距離が短いため前に出ないことにはなんにもできません。味方をひっぱりながら前に出る必要があります。まさに盾役。
なので、バリアで敵の射線を切りつつメイン射撃が届く距離まで接近し、一方的に攻撃するのがベスト。
敵に接近するまでは手前過ぎず、かといって敵に近すぎる場所に置かないよう注意しましょう。手前すぎると置き直す手間がかかりますし、かといって敵に近すぎるとくぐられてしまいます。どちらにせよすぐに置き直せるのがシグマバリアのいいところではありますが、置き直しているあいだシグマ自身が無防備になるので可能ならなるべく少ない回数でバリアの位置を決めたいところです。
また、バリアは上空に向かって出すこともできるので、敵スナイパー・シューターによる高台からの射線を切ることも可能。
ウィドウメイカーやソルジャー76が高台から撃ち下ろして来たらズイッとバリアを飛ばしてやりましょう。バリアで高台全体の射線をカバーできれば、相手は移動せざるをえなくなります。
敵とこちらをバリアで隔てた状態で接近できたらポンポンとメイン射撃を放りなげてやります。ほかに使っていなければアクリケーションでスタン → メイン射撃での追撃でどんどんキルをとっていきましょう。
バリアをくぐられたり割られるなど態勢を崩された場合はキネティック・グラスプで無敵時間を利用して逃げるか味方の援護を待つが吉。キネティック・グラスプでうまく立ち回れば敵にアビリティと弾を使わせた状態でシグマのヘルスが増えるため、タイマンダメージレースに勝てるかも。
キネティック・グラスプを移動時に使って無理矢理突っ込んでいくこともできなくはありませんが、一定時間一部攻撃をのぞいてほぼ無敵状態になれるのはかなり強力。しかしCTが長いため連発できません。移動時の役割はCTのないバリアにまかせ、キネティック・グラスプはいざというときに温存しましょう。
打たれ弱いので味方とフォローし合うべし
タンクであるシグマの仕事は前に出て前線を作ること。くわえて味方とともに行動することを意識しましょう。
シグマは足は遅いし交戦距離も短め。積極的に前に出て味方を引っ張り、シグマ自身が得意な距離で敵と戦えるよう前線を作ってリードすべきです。
実のところ、シグマ自身は直接攻撃を受けると非常にもろいヒーローです。ヘルスは100のシールド青ゲージを含む400。数値上でいえば全タンク中最低値。同じヘルス400のオリーサやザリアと比べてもアーマー&シールド量で負けてます。
バリアやキネティック・グラスプをうまく使って直接被弾を避けつつアクリケーションとメイン射撃で敵の戦意を削っていくのが大事。
となるとバリアをシグマ自身のために使いたくなりますが、自分本位に使えば味方を守れない。かといって味方を守るためにバリアを使えば打たれ弱いシグマがやられる。
なら、シグマにも味方にも都合のいい場所にバリアを置いて戦えばいいのです。
そもそもシグマは打たれ弱さのためメインタンクを張るには少々厳しい性能。どちらかといえばサブタンクよりで単独では成り立たないので、味方と共に行動しフォローしあわないと瞬殺されてせっかくの火力もアビリティも腐ります。
シグマは被弾しやすい点に注意
シグマは被弾面積が広い点も弱点。ただ広いだけでなく、全体的にシルエットが独特です。潰れたクレープのようなイメージで、正面・背後からみると上半身が大きく下半身が細い逆三角形▽の形。
しかも背が高い+若干浮いているため、ヘッドショットやダメージを与えやすい上半身を狙うには相手が上を向く必要がある点も独特。
特に近距離戦になりがちなトレーサーやリーパーらがシグマに対して火力を出すには上を向かねばならず、若干やりづらいと感じるはず。といってもプレイヤーが意識すればいいだけのことで、うまい敵だと普通に当ててきますけど。
同時に、敵オリーサやフック豚などからすればシグマは的みたいな形してて非常に当てやすい相手。上半身が大きい分、高台からの射撃にも被弾しやすい点にも注意が必要です。
まとめ:普通のおじいちゃん、シグマの使い方と立ち回り方
- シグマはバリアと攻撃吸収アビリティ、ダウン&スタンアビリティと強力なメイン射撃で攻守ともに秀でたタンク。
- バリアは置きっぱなしにすると耐久値を削られてしまうので、出す → しまうをワンセットでクセづける。
- 独特なシルエットとタンクとしては低いヘルス値で打たれ弱いので、味方とフォローしあえる距離感を意識する。