トールビョーンの娘にしてラインハルトの相棒、ブリギッテ。登場当初はサポートロールながらタンク、DPS(ダメージロール)としても機能する性能でした。
が、2-2-2のロールキューベータ実装とともにリワークといってもいいレベルの大幅調整が入り、よりヒーラーとしてのキャラクター性が色濃くなりました。
その代わり、生存性能・戦闘能力を大きく削られ、戦闘員としては大幅弱体化。一瞬の判断ミスが命取りになる、シビアな立ち回りが必要なヒーラーになりました。
ブリギッテ立ち回り・使い方のポイント
- 回復能力自体は決して高くはない。サブヒーラーとして攻撃&援護する立ち回りを。
- 生存能力は決して高くないので勝てない状況での無茶は避け生存しての回復を優先。
- 味方とともに前線にたち、インスパイアで常時回復。
- リペア・パックは遠方など相方ヒーラーが回復しづらい味方を優先して使う。
- 瞬間的な回復能力はない。先回りで常時回復させておくイメージで。
ブリギッテを使うにおいて重要なポイントが上記です。
ひとつずつ解説していきます。
3つの回復手段
サポートロールとして最も重要な回復手段について。
ヒーラーたるブリギッテには3つの回復手段があります。
- インスパイア:敵にフレイルを当てると発動。ブリギッテ含め、一定時間周囲の味方が回復
- リペア・パック:ロックした味方に投げつけ一定量徐々に回復、最大ヘルスを超えると一時的なアーマー付与
- ウルト ラリー:ブリギッテ自身を含め、一定時間周囲の味方にアーマーを付与し続ける
詳しくは後述しますが、とにかく言えるのはブリギッテは瞬間的な回復能力がないので早め早めに回復発動させましょう、って点。
ウルトについてもこのあと解説しますが、具体的な回復量や各種アビリティの特徴・使い方などについては下記リンクよりどうぞ。
実戦での立ち回り
実際にブリギッテ使うとき、立ち回りにおいて気を付けたいポイントが下記です。
- 無理に戦わずシールドバッシュと回復で援護に専念。
- 盾は間合いを詰める or 間合いをとって離脱するときに使うもの。味方は守れない。
- リペア・パックは相方ヒーラーが回復しづらい味方を優先。
- インスパイアは可能な限り常時発動させておく。
- 瞬間的な回復量はないのでリペア・パックにせよウルトにせよ早めに発動。
ブリギッテに限らずサポートロール全員にいえることですが、ヒーラーは回復し続け味方のデスを防ぐのが一番大事な仕事です。
そのためにも、ブリギッテ本人もキルされずに生存し続ける必要があります。特にブリギッテは移動に仕えるアビリティ・テクニックがバッシュジャンプしかなく、機動力が低いため一度キルされると戦線復帰には時間がかかります。
性能上、前線に出つつもキルされないよう安全圏を意識したシビアな立ち回りが必要になります。
無理してキルされないよう注意
以前のブリギッテは強引に攻撃しにいってもダメージレースで勝てたり、勝てずとも間合いをとって悠々離脱することが可能でした。しかし、いまでは弱体化しすぎて勝つどころかまともに捕まると逃げることすらできず一方的に狩られます。
まずはヒーラーとして基本に立ち戻り、生存しつつ味方を回復・援護する立ち回りを重視しましょう。
基本的には味方の後ろで盾にしつつ安全圏で回復。シールドバッシュとフレイル攻撃でタンクやヒーラーにまとわりついた敵を排除しつつ、ここぞというときには味方とフォーカスを合わせて集中攻撃 → キル。ある程度味方がいてウルトがあればどんどん使いましょう。
単独行動は本当にダメ。現状ではインスパイア自己回復、バリアの耐久値、シールドバッシュの弱体化によりタイマンで殴り合って勝てる相手が限られます。以前のような強引な立ち回りではすぐにキルされます。
バリアの耐久値もかつての半分以下。あっという間に割られるため、バリアを構えて距離を取るのに使おうにも厳しいです。基本は味方タンクをうまく盾に使う立ち回りが重要になります。
以前からブリギッテを使っていて強引にでも前に出るクセがついている方は注意。
盾はあくまでもブリギッテ自身が敵との間合いを詰めるときや離脱時に身を守るためのもの。
「 私がみんなを守る! 」なんて言ってますけど、バリア範囲も狭く耐久値も低すぎて味方の前に立って守るには使えません。あっという間に盾を割られ、各種アビリティで瞬殺されるリスクがあります。
相方のヒーラーを襲ってきた敵に対してブリギッテが身を呈して前に出るのはいいにしても、味方タンクよりも前に出て敵の攻撃を受け用などとは考えない方が無難です。
インスパイアを発動しつつリペア・パックで回復
ヒーラーとしての特色が濃くなったいまでは、しっかりと回復を回すのがブリギッテのお仕事です。
基本的には無理のない範囲で敵を殴りインスパイアを常時発動。バリアや味方タンクらを盾にしてうまいことフレイルを当てましょう。敵が遠くなかなか近づけない場合は場合はウィップショットで発動させるのもあり。
リペア・パックは相方ヒーラーが回復しづらい味方を優先して投げてやるとよし。リペア・パックは射程が長く、ロックして投げるだけで回復が確定するので、遠くにいる味方でも楽々回復可能です。
たとえば味方にゼニヤッタ・マーシーがいないときのファラ、敵陣深くに斬り込んでいったウィンストンらダイブや、ゲンジやトレーサーなどフランカー。
また、相方ヒーラーも積極的に回復してあげましょう。ブリギッテ同様、ほとんどのヒーラーは自己回復にアビリティを使う必要があるなど、なにかしらのリスクが伴います。サブヒーラーたるブリギッテの回復量では一人でチーム全体の回復を回すのは無理。味方ヒーラーがやられないよう気を配りましょう。
回復もウルトも早め早めに
ブリギッテの回復量では味方が死にかけてからではほとんど間に合いません。常にヘルスを満タンにすることを目指すくらいの気持ちで早め早めの回復を心がけてください。
自分で好きに発動しづらいインスパイアはともかく、リペア・パックもウルト ラリーも早めに発動してください。
インスパイアはルシオ 非アンプ時のヒールブーストよりちょい早いくらい。リペア・パックは秒間60×2秒でそれなりですが、インスパイアとリペア・パックを複合しても、アナやモイラほどの瞬間回復量は見込めません。
また、リペア・パックは早めに投げるメリットがあります。
- ストックは3個までで、付与してからすぐにストックが回復開始する。
- 一人に対して複数個投げておけば個数×2秒で回復時間が延びる。
- 回復対象のヘルスがマックスになっても、一定量まではアーマーとして付与される。
特に戦闘中ならダメージを受けた瞬間から回復してくれますし、早めに投げても腐りにくいのでどんどん投げましょう。
いざというときのために常に1個は残すのはいいにしても、3個のままにしておくのはもったいなすぎます。
ブリギッテのウルトのラリーはヘルス上限を超えて非ダメージ軽減効果のあるアーマーが付与される良ウルトですが、秒間30と付与速度はかなり遅いです。なんとリペア・パックの半分。
貧弱すぎて敵の攻撃ウルトを防ぐためのカウンターウルトとしては使えません。
基本は敵と味方が集団で接近戦をはじめる直前、もしくは最中に使います。いずれにしても死にかけてからでは間に合わないので、ラリーもヘルスが大きく減る前に発動することを意識したいところ。
シールドバッシュで敵の妨害
アビリティを使って敵のウルトやアビリティを妨害するのもブリギッテの仕事です。
スタン効果を持つシールドバッシュは敵のウルトやアビリティを妨害するのに非常に便利です。
シールドバッシュはキャスディのフラッシュバンと同じく敵をスタンさせる効果があるため、敵ウルトすらも止めることが可能。
ただし、一瞬動きが止まるだけでウルトそのものは止められないものもたくさんあります。その辺りはキャスディのフラッシュバンと同じなので、下記リンクよりどうぞ。
また、動きを止める点では敵トレーサーやゲンジなどフランカー、ウィンストンなどダイブタンクの足止めにも便利です。ただ、本気でタイマンになると勝てないので味方の援護は必須。
ほか敵ラインハルトのチャージは確実に止めたいところ。
チャージしてくるラインハルトに正面からシールドバッシュを当てる場合、双方がダウンしスタン状態になります。ラインハルトのキルチャンス到来です。
ブリギッテも無防備になりますが、チャージは当たれば即死する危険なアビリティ。可能な限り止めましょう。一応、正面からではなく横合いから当てれば一方的に止めることはできますが、難易度はちょっと高め。
チャージ自体モーションがわかりやすく動きが遅いので難易度はそう高くありませんが、ちゃんとシールドバッシュ中に当てないとチャージされて死ぬことになるので、距離に注意。
同様にドゥームフィストのロケットパンチもシールドバッシュで相打ちダウンに持ち込むことができます。反射神経が要求され難易度は高いですが、ワンチャン止められることは憶えておきましょう。
確実性は薄いながら、ウィップショットも敵ウルトやアビリティの妨害に使えます。
たとえば敵ラインハルトがチャージで突撃してくるのに、シールドバッシュがない場合。ウィップショットでノックバックさせて狙いをズラすのもあり。
あと、定番なのはアッシュのウルトB.O.Bをウィップショットで射角の取れない隅っこに飛ばすなど。崖から落とせれば満点です。
まとめ:ブリギッテの立ち回りと使い方
- 以前と違いタイマン能力は弱く機動力もないため、敵に捕まると逃げられない。単独行動は避けよう。
- 可能な限りインスパイアを切らせず、リペア・パックと合わせて味方の回復を。
- リペア・パックもウルト ラリーも回復速度は遅いので、早め早めに使う。
多くのヒーローらと同じく、ブリギッテもまた敵味方編成との相性によってハマることもあれば、味方の回復どころか自信がキルされまくり何もできずに終わることもあります。
ブリギッテは機動力もなく交戦できる射程距離が極端に短い弱点がハッキリしています。
味方か敵かどちらと相性が悪いせよ、思ったようにインスパイアが発動できないような状況なら機能していません。諦めて別のヒーラーに変えることをオススメします。