野良でマッチングしているとときおり「 やる気あんのか……? 」と思うようなチーム編成に当たることありますよね。
なかでも一番が好き放題ヒーローをピックし誰一人としてヒーラーを取っていない状況。オムニッククライシス以来の危機だわ。
1ヒーラーは味方との相性が超大事
本来、ヒーラーは最低でも二人は欲しいところ。
しかし回復役が一人しかいない場合、回復を受ける味方の編成に合わせてヒーラーをピックする必要があります。
ヒーラーが2人いれば大抵の味方はカバーできるので相性などはそこまでシビアに考えずともOKですが、1ヒーラーでは味方との相性がかなり重要です。
今回はサポート枠の各ヒーローごとに1ヒーラー時のオススメ具合と味方との相性を解説します。
ちなみに今回のテーマは「 自分以外が誰もヒーラーをとらないときに、どのヒーラーをピックすべきか 」です。味方に一人しかヒーラーがいないときのオススメは(2人目の)ヒーラーに決まってますから。
オススメ:バティスト
- 回復能力も生存性も申し分なしで1ヒーラーでもある程度安定して回復可能。
- ただし、遠くや自分より高い場所にいる味方は回復しにくく、高台に陣取る味方やファラとは相性が悪い。
- 回復グレネードは敵のバリアに防がれてしまう点にも注意。
バティストは回復量も回復速度もなかなかで、1ヒーラーでも安定する方。
アビリティのリジェネバーストもありますし、回復アビリティはないながら不死アビリティのイモータリティフィールドも味方のキルを防ぐのに役立ちます。
またウルトのアンプリフィケーションマトリックスを使えば回復量を倍増させることも可能。
味方との大きな相性問題も少なく、タンクだろうがDPSだろうが同じ高さにいてくれれば容易に回復できます。
ただし、回復グレネードは遠距離や自身より高い場所にいる味方の回復には難あり。
特に空中のファラに回復グレネードを当てるのは現実的ではなく、相性が悪い。
ファラのヘルスはガソリンみたいなもので、上空にいるあいだに回復してやれないと一度おりて回復する時間が必要になるためチーム全体の火力低下につながります。
1ヒーラーだから火力低下とか、なんのための1ヒーラー体制かわからん本末転倒。
また、バティストのメイン回復手段である回復グレネードは敵のバリアを通過できません。味方がダイブタンクやフランカーで敵にラインハルトやオリーサがいると回復できなくなるのて注意。
なお、メインの回復手段である回復グレネードではバティスト自身は回復できないためリジェネバーストが自分自身を回復する唯一の手段。
使いどころに注意したいところ。といっても味方に死なれても次はバティストの番ですし、回復が間に合わなければ使うしかありませんが。
オススメ:アナ(実力次第)
- 回復能力が高くタンクでも難なく回復可能で、プレイヤーの実力次第では1ヒーラーでも問題なく回復を回せる。
- 特に身体が大きく当てやすいタンク系の味方と相性がよく、当てづらいトレーサー、ゲンジらとは相性悪い。
- アナにとって唯一の回復手段であるビンは使うタイミングに注意。
アナは実力次第では1ヒーラーでも十分チーム全員の回復が可能なヒーロー。
ただし、当てられなければ回復量はゼロ。当たらなければどうということはない。
特に身体が大きいタンクヒーローは当てやすい分相性がいいと言えます。タンク相手でも十分回復できるだけの回復能力もありますし。
反対に身体が小さく動きの早い味方は当てづらく、あまり相性がよくない。それでも当てられる人なら問題なし。
バティストと同じく回復手段である射撃が敵ヒーローや敵のバリアによって通らなくなる点には注意。動きまわるトレーサーやゲンジに当てられるエイム力があっても、間にバリアがあったら回復できません。
相手にバリア持ちがいる場合は高台などから斜線を通す手もありますが、アナは生存性能が高いとはいえず、一人で高台へ行くのはリスク高め。
また、当然ながら1ヒーラーでは味方に回復してもらえないため、唯一の自己回復手段であるビンの使いどころがかなり難しくなります。自分自身のためにも温存することをお忘れなく。
死にかけの味方を急速回復するにも使うので、敵に投げつけて回復阻害状態にする余裕はほとんどない。
オススメ:モイラ
- モイラは回復量も回復速度も申し分ないが、カレー粉切れに注意。
- 1ヒーラーではカレー粉品薄問題はどうしてもつきまとう。ウルトも回復に使おう。
- 回復オーブを使えば遠方や高台にいる味方も対応可能。ただし空中にいるファラはちょっと厳しい。
モイラもまたメインヒーラー級の回復量・瞬間回復速度を持つヒーロー。
立ち回り次第で1ヒーラーでも戦線を維持できるだけのポテンシャルがあります。
一人で一度に複数人数を回復でき、またモイラ本人の生存性能が高い点は1ヒーラーとしても非常に魅力的です。
ただしメイン回復手段の回復ガス、通称カレー粉が敵にメイン武器を当てていないとすぐ品切れになる点が心許ないところ。
敵を攻撃してると回復が間に合わず、かといって攻撃しないとカレー粉が入荷せず回復できなくなるカレー粉品切れジレンマがもどかしい。
カレー粉は当て続けたほうが回復は早いですが、一瞬でも当てていればしばらく少量回復し続ける余熱的な特性があります。
緊急時ではないときは、一瞬ふりかける → 余熱で回復 → また一瞬ふりかけるを繰り返すことでカレー粉を節約できます。
またウルト コアレッセンスも回復手段として使えるので、特にカレー粉切れのときには遠慮なく使ってよし。
たとえカレー粉が品薄でも、とにかく回復を切らさず死なせるな。
相性がいい味方はラインハルトやザリアなど、まとまって動いてくれるヒーローら。
高台や遠方にいる味方も多少ならキンタマ(回復オーブ)を投げつけることで回復できますが、ファラだけはちょっと厳しい。
オススメ:マーシー
- 回復専門なだけあって回復能力はまずまずで、生存性も高い。
- 高い機動力を活かして離れた高台の味方や空中のファラも回復可能で、相性問題はほとんどない。
- ただし、敵陣深く斬り込んで帰ってこないダイブタンクやフランカーの回復はリスク高め。
回復専門のメインヒーラーとして名を馳せるマーシー。
かなり忙しくはなりますが、死なずに立ち回ることさえできればマーシーは味方の編成にかかわらず安定した回復が可能です。
味方のもとに飛んで行って回復が可能で、遠くの高台や空中のファラの回復も全く問題なし。むしろファラとマーシーは相性がいいくらい。
ただし、ゲンジやトレーサーといった敵陣深くで戦う味方の回復にはリスクがある点は注意。
マーシーに限らず、唯一のヒーラーがキルされると超不利。リスクを負ってまで回復しにいくのはあまりオススメしません。
腕に自信があればともに敵陣深くまで飛んでいって回復するのもありですが、「 回復してほしかったら帰ってこい! 」くらいの気持ちでいた方が安全。
また、単体回復なうえに瞬間的な回復速度も速いわけでもないため、5人の面倒をみるとなるとかなり忙しい。
ひっきりなしに回復していればそれなりにウルトゲージもたまるので、少しでも間に合わないと感じたらどんどん使って回復を回しましょう。
もとよりカウンターで使えるウルトでもないので温存する必要はありません。回転率重視で。
もし蘇生できそうな状況であればあえてキルさせてからリザレクトで蘇生する「 打たせて取る 」系のプレーもあり。
特に最大ヘルス値が高く全快まで時間をとるタンク勢はこれがオススメ。ただ、リザレクト発動中はマーシーが無防備でキルされるリスクがあるので慎重に。
微妙:ルシオ
- もともとサブヒーラー向きのルシオで1ヒーラーは少々厳しめ。
- アンプと味方の被弾タイミングが噛み合えばルシオ1ヒーラーでもある程度は回復可能。
- DPSだらけの低ヘルス編成と相性がいい。
ルシオは直接攻撃とスピブによる攻撃支援が得意なサブヒーラー向きのヒーロー。
アンプをタイミングよく回せればメインヒーラー級の回復もできるポテンシャルはあります。
が、アンプはCTが長く、よほど味方が被弾をおさえてくれないと、やはりルシオ1ヒーラーで全体的な回復は厳しいところ。ぶっちゃけルシオよりもモイラなどほかのヒーラーの方がオススメです。
ただ、常時広範囲回復であるヒールブーストのメリットを活かせるチーム編成ならルシオもありっちゃあり。
たとえばルシオ以外の味方が5人全員DPSのタンクなし編成とは相性がいい。アンプなしのヒールブーストでもある程度回復が賄えるためです。
また、タンクが自分で回復をできたり回復パックを取りに行けるような編成ならルシオ1ヒーラーでもある回復を回せます。
たとえばロードホッグはアビリティで自己回復できますし、レッキングボールは移動速度が速いので自分で回復パックを取りにいける。
なお、回復が間に合わない以上、ウルトのドロップビートもかなり大事になってきます。
ウルトのドロップ・ザ・ビートはできれば敵ウルトに対するカウンターとして使いたいところではありますが、味方がやられそうな状況では背に腹は代えられません。
ドロップ・ザ・ビートは発動してから効果が現れるまで一瞬の間があるので、使うなら早めに発動することをお忘れなく。
なお、回復重視な姿勢でいながらもメイン射撃をバラまくことをお忘れなく。当てられればウルトゲージも溜まりますし、チームの火力も高まります。キルが取れれば敵の火力ダウン → 必要回復量を減らすことにもつながり自分自身が楽になります。
かなり厳しい:ブリギッテ
- ブリギッテの回復手段は制約が多く、1ヒーラーで安定した回復は困難。
- 自分の回復にも味方の回復にもインスパイアの発動は不可欠だが、敵を殴りに行く必要がありリスクが高い。
- ブリギッテ自身が接近戦タイプのため、同じく接近戦が得意なヒーローと相性がいい。
ブリギッテはサブヒーラー枠としては非常に優秀ですが、1ヒーラーでチーム全体を回復し続けるのはかなり困難です。
即時回復アビリティも最大ヘルス値を上回ってアーマーを付与するウルトも連発ができず。
自分自身も含め周囲の味方を回復し続けるパッシブアビリティ インスパイアは敵を殴らなければ発動せず、しかも回復量はルシオのヒールブースト(非アンプ)と同じ程度。
1ヒーラーのブリギッテが前線に出なければいけないリスクまで背負うことになります。
肉弾戦に強く、単独でフランカーの撃退もできる生存性能があるのでよほど無茶に突っ込まなければそう簡単にキルされることはありませんが……
一応、ルシオと同じく、味方の編成が最大ヘルス値の低いDPSだらけならまだマシ。
そもそも味方を回復するヒーラーとしての性能はかなり微妙。1ヒーラーでブリギッテを選ぶのはやめた方がいいでしょう。
どう頑張ってもメインヒーラーを務めるほどの回復はできませんから。
無理!:ゼニヤッタ
- ゼニヤッタの回復量では1ヒーラーはまず無理。
- 回復を捨てた超攻撃的なチームとして運用するのであればありだが……
完全に攻撃支援型のサブヒーラー枠のゼニヤッタ、残念ながら1ヒーラー体制の回復役としては最低ランク。
単体回復だし回復速度も遅いし回復対象が視界から外れるとヒールできないしで、正直ブリギッテよりひどい。
ウルト 心頭滅却の回復能力は素晴らしいものはありますが、それだけじゃ安定した回復なんて望むべくもなし。
生存性能も低いですし。逃げアビリティがひとつもないのは辛い。0か1かは大きな違いではありますが、1ヒーラーでゼニヤッタを出したところで付け焼刃レベルです。
ヒーラーとして運用するなら無難にモイラやバティストなどをつかった方がいいでしょう。
まとめ:1ヒーラー時のオススメピック
- マーシー、アナ、モイラ、バティストなどメインヒーラーを張れるヒーローがオススメ。
- 全体的な回復量では劣るが、編成によってはルシオもあり。
- ブリギッテ or ゼニヤッタ1ヒーラー体制ではかなり厳しいため、オススメしない。
6人ピックして一人もヒーラーがいない。
それでもヤケにならず、せめて一人だけでもとヒーラーを選ぶ、勇者のごとき精神を持つみなさんの参考になれば幸いです。