本日2019年9月25日より、PC版の実験場PTRサーバーにて13人のヒーローに大幅調整が入りました。
Blizzardはオリシグ2枚盾一辺倒な勢力図を塗り替えるつもりでしょう。
オリーサ、シグマ、ドゥームフィストを中心に露骨すぎるほど現在のメタ編成の面々をナーフ、つまり弱体化。
逆にD.Vaをはじめとする死に体だった非メタ勢にバフが入り強化されました。
オリーサ:弱体化
- プロテクティブバリア
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- CTが9秒から10秒に延長
オリ豚に続きオリシグ編成で連続メタ編成入りし、大活躍してきたオリーサのバリアCTが9秒から10秒に延びました。
実はシグマ実装時にも8秒から9秒に伸びたばかりで、すでにオリーサ単体ではバリアの常時維持が難しくなっていところ。
もうオリーサはシグマなしじゃ無理じゃない? ってレベルになってきたような。
シグマ:弱体化
- ウルト グラビティフラックス
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- 空中での拘束時間が1.2秒から9秒に短縮
- キネティックグラスプ
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- ロードホッグのチェインフックを防げないように
- エクスペリメンタルバリア
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- 耐久値回復速度が秒175から秒150に低下
- バリアを収納すると1秒のクールタイムが発生
- 展開するまでのキャストタイム0.2を削除
ウルト グラビティフラックスの拘束時間短縮については敵が回復する時間もシグマ側や友軍が攻撃する時間も等しく短縮されるため、弱体化か強化かは判断が分かれるところ。
状況次第だろうけど、どちらかといえばシグマ側のチームの方がやや有利なように感じます。ウルト発動をコントロールできるので、連携するのに反応できないなんてこともないでしょうし。
キネスティックグラスプは従来止められたロードホッグのフックを止められないように。止められたんだ……?
続いてバリアも弱体化。耐久値の回復速度が遅くなり、さらにバリア収納後に再展開するまで1秒のCTが設けられました。
ただ、展開時のキャストタイム(タイムラグ)0.2秒が削除されたので、現在と比べれば実質は差し引き0.8秒の遅延。
逆にバリアを出していない状態から出すスピードは0.2秒早くなっている点だけは強化。
ドゥームフィスト:弱体化
- ロケットパンチ
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- 最大チャージに必要な時間が1秒から1.4秒に延長
- 攻撃は最大の防御なり
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- 1回あたりで得られる特殊シールド量が35から30に減少
もともと上級者が使うと手がつけられない強さのドゥームフィストでしたが、シグマ登場後はさらに猛威を振るっていました。
2枚盾編成ではドゥームフィストのアンチヒーローが活躍しにくく出しづらいために本当に手がつけられませんでした。
そしてついにナーフが。ドゥームフィスト最強のアビリティであるロケットパンチのチャージにかかる時間が延び、敵側はロケパンおじさんのうなり声が聞こえてから対策するまで一瞬の余裕が。
また、1回あたりで得られる濃い青ゲージの特殊シールド量が減りキルされるリスクが増。ロケットパンチのチャージ時間をどうこなすかも含め、より慎重な立ち回りが必要になりそうです。
シンメトラ:弱体化
- ウルト フォトンバリア
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- 耐久値が5000から4000へ現象
- 展開時間が15秒から12秒へ短縮
- セントリータレット
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- 威力が秒50から40に弱体化
- フォトンプロジェクター
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- メイン射撃で攻撃された時、敵に聞こえる音が大きく
耐久値も展開時間も20%減って感じです。もともと割ろうと狙ってないと割れるようなウルトじゃなかったので耐久値は大して問題にならないでしょう。
が、3秒も短くなるのはなかなか痛い気がする。縦において突撃するスタイルで使う場合、いままで以上に戦場にたどり着くギリギリで発動しないと一方的に攻撃できるという効果を発揮しにくいかも。
モイラ:弱体化
- バイオテックグラスプ
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- メイン攻撃による自己回復量が秒30から秒20に弱体化
盾貫通のウルトで二枚盾環境で地味にぶっ刺さっていたモイラ。オリーサのウルトとの相性もいいしメインヒーラーにもなるしで二枚盾同士の戦いでかなり重宝していました。
が、ここにきてメイン射撃による自己回復量が減少するナーフ。
ただ、もともと二枚盾編成ではモイラはダメージを受けにくい環境でした。
モイラに関しては二枚盾での活躍をどうこうしたいというより、同じタイミングで強化されるD.Vaやトレーサーらダイブ・フランカーに対して強すぎないよう調整したように思えます。
バティスト:弱体化
- イモータリティフィールド
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- ドローンの耐久値が250から200に弱体化
不死エリアを作りアビリティ、イモータリティフィールドのドローンの耐久値が減りました。
壊されやすくな他ので、敵攻撃ウルトへのカウンターとして使うときは今まで以上にギリギリまでひきつけてから発動する必要がありそうです。
ウィンストン:強化
- バリアプロジェクター
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- 耐久値が600から700へ強化
- 展開時間が最長6秒から9秒に延長
ウィンストンのバリアが強化されました。耐久値が100アップし、壊されなかった場合の展開時間も延長。
バリアの耐久値があがったことで、ダイブ後により長く敵陣で粘ることができるように。
後述しますが、ダイブタンク仲間のD.Va、フランカーのトレーサーも強化されており、いよいよダイブ編成、フランカー編成の復権かもしれません。
ロードホッグ:強化
- スクラップガン
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- メイン射撃・サブ射撃の装弾数が5発から6発に
ロードホッグの弾数が5発から6発に。いままで以上に総合火力が上がり、立会いだけでなく盾割りでもより活躍できるように。
またフックで引っ張ったはいいけど弾がなかったり足りずキルできない、なんてミスも減りそうでロードホッグ使いには嬉しい強化でしょう。
今回のPTR調整ではシグマがキネティックグラスプでフックを防げなくなったこともあり、全体的にロードホッグは優遇されることに。
D.Va:強化
- ディフェンスマトリックス
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- ゲージの回復が秒12.5%から16%へ
- ゲージ回復開始までの時間が1秒から0.75秒へ
GOATs編成のコアメンバーに選ばれたがために度重なるナーフを受け、完全に死に体だったD.Vaにようやく強化調整が入りました。
展開できる最大時間とCTは据え置きながら、ディフェンスマトリックスのゲージ回復が速まっています。
ウィンストンと組んでダイブ復権なるか?
トレーサー:強化
- パルスピストル
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- メイン射撃の距離減衰開始距離が10mから13mに
ブレを考えると13メートルでは細身の相手には外れてしまう距離。しかしそれでも多少なりとも火力アップするので、逃げる相手にとどめをさしやすくなりそう。
特に身体のの大きいタンクらに対してより距離をとっても最大限ダメージを与えられるようになります。
ブリギッテもかなり弱くなったし、いよいよ初代王者トレーサーが返り咲く時が来たのかもしれません。
マーシー:強化
- ウルト ヴァルキリー
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- 枝分かれした回復・火力アップビームが敵のバリアにさえぎられないように。
ヴァルキリー発動時、ビーム接続先から別の味方へ派生して繋がるビームが敵バリアを貫通するよう強化。
ウィドウメイカーなどによる狙撃の危険があるときは無理に飛び上がらなくても大丈夫なように。
また、効果範囲が広く鬼門たったウィンストンやシンメトラのバリアが問題でなくなりました。
ルシオ:強化?
- スピードブースト
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- 非アンプ時のスピードアップ効果が20%から25%へ強化
- アンプ時のスピードアップ効果が50%から60%に強化
- ウォールライド
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- 壁走り時のスピードアップ効果が40%から30%に低下
以前行われたルシオのウォールライド高速化&スピードブースト低速化の調整前の状況に戻る感じ。
ウォールライドが若干遅くなりルシオプレイヤーの気持ちよさは減りましたが、スピードブースト高速化によりでチームメイトを引っ張っていく楽しみが増えます。
弱体化と強化が同時に来ましたが、チーム全体の戦力的には強化と言えるでしょう。
スピードブーストが速くなったので生存性能への影響はさほどでもなさそう。
ソンブラ:調整
- トランスロケーター
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- クールタイムが4秒から6秒に
- クールタイム開始が設置直後と敵によりビーコンを破壊されたタイミングに
トランスロケーターのCT周りが全体的に仕様変更されました。
ちょっとわかりにくいですが、要は敵にビーコンを壊されるとペナルティとしてCTが発生するってこと。
設置して通常のCTがあけて再設置できるようになったあとでも、敵に壊されると再度CTが発生します。
ソンブラが自分で壊した場合はCTは発生しません。
まとめ:2019年9月25日のPTR調整
- 現在のメタ編成であるオリシグの2枚盾環境で活躍していた面々が大幅に弱体化。
- 反面、以前のメタ環境で弱体化されすぎて全く活躍できなかったダイブ、フランカーらが強化されることに。
- 露骨に現状のメタ編成を弱体化し、活躍できていないヒーローを強化してメタの多様化を促そうとしている。
まだPTRでのテスト段階。PTRに実装された調整でも本番環境に反映されるまでは時間がありますし、実装されずに終わることもあります。
が、基本的にはそのまま来ることが多い。ナーフされているヒーロー使いの皆さんは今のうちから覚悟しておいたほうがいいかも?