オーバーウォッチの数いるヒーローの中でも特に上級者向けヒーラーとして高名なアナ。
その難易度の高さは回復のためにエイムの技術が必要な点だけでなく、移動アビリティが一切なく自分自身の回復手段が限られるため敵に接近されると生存が難しい点にもあります。
そんなアナにとっては弾一発、アビリティ一つをとっても超重要なもの。なかでもアナが生き残るために超重要なアビリティ スリープダーツの使い方と使うタイミングを解説します。
スリープダーツの使い方基本
アナのスリープダーツは敵を問答無用で行動不能にできる非常に重要な妨害アビリティです。当てさえすれば一定時間経つかなんらかのダメージが発生するまで、相手を全く動けなくすることが可能です。
ただし、弾速が遅く再使用できるようになるまでのCTが長いため、使うタイミングが難しく、また外した時のリスクが非常に大きい使いづらいアビリティでもあります。
状況によっていろいろな活用方法が考えられますが、主に使うのは下記のタイミング。
- フランカー・ダイブ・裏取りなどアナを直接狙う敵から身を守る。
- ウルトを発動した敵を眠らせて止める。
- 厄介な敵を眠らせて無力化。
以下詳しく解説します。
アナを直接狙う敵からの自衛手段
スリープダーツはアナ自身が敵に直接狙われたときに逃げるための手段としてかなり有効です(アナに限らずほかのヒーラーがやられそうなときも)。
有効というか、当てられないようでは生存できません。特にアナは逃げるための移動アビリティも敵を撃退できるだけの瞬間火力もなく、自身の回復手段もCTの長いビンのみ。
味方の援護なく敵に粘着された場合、スリープダーツ or 死です。CTも長いため絶対はずせません。
アナ自身を狙ってくる敵にスリープダーツを確実に当てられることが、アナの必須課目と考えましょう。
万一スリープダーツを外したりCT中で使えないときは、バイオティックグレネード(通称ビン)で自己回復して時間を稼ぎつつ味方のいる方へ逃げていきましょう。
同時にアナ自身のメイン射撃でできる限りの抵抗を行い、ダメージを与えます。相手もキルされたくはないので、ダメージさえ与えられれば単独でも撃退できる可能性はあります。
しかし、たとえ単独で撃退できたとしても敵の対応に時間を費やしたうえ、CTが長いビンを使わされた時点でアナの本業である味方の回復がかなり滞ります。
まずは敵に粘着されにくい立ち回りが前提。それでも狙われたときは、スリープダーツを外さず一発で決めるのがベストです。
スリープダーツでウルトを阻止
当たりさえすれば眠るスリープダーツは敵のウルトを阻止するに超役立ちます。当てるだけで強制終了です。
ウルトを発動しよう敵やウルト発動中の敵を眠らせ、味方に安全を、敵に徒労感を、自分に喝采を贈りましょう。
ただ、なかには妨害できるウルトとできないウルトがあります。軽く細くしつつ一通りご紹介します。
優先的に止めたいウルト
- リーパー:デスブロッサム
- ファラ:バレッジ
- キャスディ(旧マクリー):デッド・アイ
- ゲンジ:龍神剣
- バスティオン:タンクモード
- ソルジャー76:タクティカルバイザー
- アッシュ:B.O.B(ボブを眠らせる)
- トールビョーン:モルテンコア(ゲロ溶岩を吐く前に)
- モイラ:コアレッセンス
- アナ:ナノブースト(強化された側)
- ロードホッグ:ホール・ホッグ
- ウィンストン:プライマルレイジ
- マーシー:ヴァルキリー
- ブリギッテ:ラリー
これらのウルトであれば、スリープダーツでウルトを中断させ妨害することができます。ざっくりした危険度順に並べていますので、特に上位のウルトを持つヒーローの挙動は十分に注意しておきましょう。こうやってみると結構な数。
なかにはスリープダーツで寝かせてもウルト状態のまま寝て、起きたら続きってウルトもあります。それでも寝かせてしまえば十分に時間を無駄にさせつつ、こちらは逃げるなど対策を練る時間を稼げるので最優先でスリープダーツを打ち込みましょう。
リーパー、ファラ、キャスディ、アッシュのボブなどはウルト中動きが止まる or かなり遅くなるので難易度はそう高くありません。確実かつ早めに止めたいところ。
ゲンジやソルジャー76、モイラ、バスティオンなどは動き周りながら攻撃してきます。外しては元も子もないので、焦らず落ち着いて狙いましょう。
なお、ブリギッテのラリーは寝かせてもウルト効果自体は持続。ブリギッテ本人を含め効果範囲内の敵全員にアーマーが付与され続けます。それでもウルトで調子にのって暴れるブリギッテは止められるので、スリープダーツを使える状況なら寝かせてしまってもいいでしょう。もちろん、ほかにラインハルトなどもっと危険なヤツがいればそちらを優先するのもあり。
ロードホッグのホール・ホッグとウィンストンのプライマルレイジは、通常では直接キルを狙えるようなウルトではなく、危険度は低め。
しかし強いノックバック効果(吹き飛ぶ効果)を利用した落下死や壁ハメでキル狙いで使われると危険度が一気に上がります。落下死 or 壁ハメ狙いと見たらすぐにスリープダーツで寝かせましょう。
そうでない場合、ロードホッグのウルトはさほど危険はなく、むしろウルト発動中は自己回復&被ダメージ軽減アビリティであるガス吸入が使えなくなる分、集中砲火でキルを取りやすくなります。あえて止めないのも手。
難易度高いけど一応止められるウルト
- 生身D.Va:メック召喚
- ルシオ:サウンドバリア
- ラインハルト:アースシャター
- ハンゾー:龍撃波
- メイ:ブリザード
- ジャンクラット:RIPタイヤ(タイヤではなくジャンクラット)
これらのヒーローはウルトを発動したあとにスリープダーツを当てても阻止できません。
が、掛け声があってから実際にウルト効果が発動するまでにスリープダーツを当てれば止めることが可能。
生身D.Vaであればメックが下りてきて乗り込む前、ルシオであればウルトを発動するときにジャンプして地面をたたく前などなど。しかも相手のウルトゲージは消費され0になります。
ジャンクラットもタイヤを寝かせることはできませんが、ジャンクラットがタイヤのエンジンをかけて走り出すまでに当てれば止めることができます。
ただ、メイはドローンに手を伸ばしてから投げるまでに、ハンゾーはぐるっと回って矢を撃つまでに、ラインハルトはハンマーを振り上げて下ろすまでに、とタイミングがかなりシビア。
かなりの反応速度が必要で、難易度はかなり高め。スリープダーツは弾速が遅いため、プレイヤーが反応できたとしても距離があると間に合いません。狙ってやるのはかなり難しい。
しかし、相手の挙動をよくみてウルト使いそうなタイミングを先読みできると狙って当てられることもあります。
タイミングがシビアなウルトに限らず、前項で挙げたリーパーやファラなど発動後であれば割と楽に止められるウルトも、スリープダーツの反応が速いほど被害は少なくすみますそろそろウルトが来そうだなぁ、と思ったときはよくよく様子をみて、いつでもスリープダーツを撃てるように構えておきましょう。
ただ、基本的に隠れてウルトを撃つジャンクラットだけはよほど狙っていかないとちょっと現実的じゃないかも。
ラインハルトに関してはウルト自体は止められずとも、アースシャターを使う瞬間を狙ってスリープダーツを撃っておくと吉。
アースシャターをされたとしても、ラインハルトを寝かせることができれば被害をかなり抑えることができます。少なくともラインハルトのファイヤストライク、チャージ、ハンマー攻撃を防ぐだけでも戦果といえるでしょう。
ただ、ラインハルトよりも危険な敵がいる場合はそちらを優先しましょう。たとえば敵に明らかにウルトをもったリーパーやファラがいる場合は、ラインハルトを寝かせたところで結局全滅することになります。
スリープダーツでは止められないウルト
ほか、そもそもスリープダーツでは止められないウルトもあります。
- ゼニヤッタ:心頭滅却
- D.Va:自爆
- ジャンクラット:RIPタイヤ
- ザリア:グラビトンサージ
ゼニヤッタの心頭滅却はダメージを受けない無敵状態のため、スリープダーツを当てても眠らず止めることができません。心頭滅却すれば眠くもないってか。ただ、心頭滅却したゼニヤッタはどうにもならずとも、アナのビンをほかの敵ヒーローに当てることで回復阻害状態にすれば間接的に無効化することは可能です。そっちで妨害する方向で考えましょう。
自爆発動中のメックにスリープダーツを当てても効果なし。むしろ通常時のD.Vaなら効くのが不思議なくらいです。オムニックも寝かせられるし、なんらかのハック効果があるのかな?
RIPタイヤも同様で、走り出したタイヤにスリープダーツを当てても効果はありません。先述の通りRIPタイヤが走りだすまでにジャンクラット本体を寝かせれば止められる可能性はありますが、一度走りだしてしまえば本体は全く関係なく、寝かせようがキルしようが止めるのは無理。
移動アビリティのないアナとしては狙われたら最後。普通にRIPタイヤを撃って破壊するか、ジャンクラット本体のキルを狙って刺し違える方向性が現実的です。
ザリアは発動と同時にグラビトンサージを撃ちだします。ザリアを寝かせても効果は消えないのであまり意味なし。ただ、ラインハルトのアースシャター同様、グラビトンサージに合わせてウルトを撃ってきそうな敵や火力のある敵をスリープダーツで寝かせることで被害を抑えることは可能。
厄介な敵を眠らせて無力化
特にウルトを使われるわけでもアナ自身が狙われるわけでない状況なら(むしろそういう状況だからこそ)スリープダーツで厄介な敵を眠らせ無力化することもアナの大事な役目です。
眠らせたい筆頭はタレットモードのバスティオン。バスティオンが猛威を振るっている状況では。味方もアナ自身も行動を制限されてしまいます。しかしタレット状態のバスティオンは身動きがとれないのでスリープダーツを当てるのは割と簡単です。バリアで守られている場合でも死角からスリープダーツを撃ち込みキルのチャンスを作りたいところ。
また、敵のメインタンクを寝かせることができれば一気になだれ込んで陣形を崩すチャンスにもなります。特にラインハルトやオリーサがバリアを張る合間にダーツを当てられれば一気に前線を突破して優位に立つことができます。
ここに上げたほかにも、厄介で危険な敵は多くいます。メイン武器のビームがごん太になったシンメトラやオーバーロードを発動したトールビョーンなどなど。味方ヒーローが相性の悪い敵に絡まれているとき(ロードホッグがリーパーに追われてるとか)、退避時間を稼ぐにも使えます。
基本的には敵のウルト阻止やアナ自身の護身用として使う方が優先順位は高いですが、余裕があるときには温存しすぎず要所要所で積極的に使うべきです。
なお、これらの使い方はアナ自身の護身用&敵ウルト阻止に使うときとは違い、守りではなく攻撃としての使い方。寝かせたら攻めるチャンスなので、アナ自身も直接攻撃するのはもちろん、味方へのウルト ナノブーストの付与やビンによる敵の回復阻害、攻撃に参加している味方の回復など、攻撃的なサポートをして一気にキルを取っていきましょう。
敵を眠らせたあとの立ち回り
スリープダーツで寝かせたら終わりではありません。相手が無防備で動けない有利な状況をあますことなく利用したいところ。敵を無事眠らせることができたら、アナの選択肢はふたつです。
敵が眠っている間に安全圏へ逃げるか、安全に撃退できそうならアナ自身が戦う、です。
寝かせてしまえば先制攻撃が可能なので、アナ一人でも結構なんとかなります。ただ、逆襲のつもりが逆々襲でアナがキルされては元も子もなし。できれば誰かしら味方の援護が欲しいところです。
戦う場合は射撃 → ビンで回復阻害(必要なら自分もまきこんで回復も) → 射撃で最大ダメージを与えキルを狙うのが基本。
寝てるうちに屈伸、挨拶、「 正義の雨に裁かれろ! 」ボイスなどで煽って相手プレイヤーに精神的なダメージを与えることも可能です。が、ゲームマナー的にあまりいいとはいえないしあえてオススメはしません。
戦うにせよ逃げるにせよ、状況判断は冷静かつ素早くしましょう。のんびりしてると敵の救援がきたり眠っている間に相手のアビリティが回復したり、空気の読めない味方が起こしてしまうリスクがあります。
味方が救援に来てくれそうなど、明確なメリットがある状況でなければ時間をかけることにあまり意味はありません。戦うにせよ逃げるにせよ、素早い判断が肝心です。
まとめ:
- 移動アビリティがなく自己回復手段が乏しいアナにとって、スリープダーツは敵に接近されたときの貴重な命綱。
- 敵のウルトを寝かせて強制終了させることも可能。敵がウルトを発動したら最優先で狙おう。
- そのほか、敵バスティオンや最前線の敵ラインハルトを無力化させるのにも活用可能。